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2017年8月10日 (木)

Hilty思想のエッセンス?財産は神のみ心にしたがって使用すべき

Hilty思想のエッセンスをまとめましたのでアップします。今回は,財産に関する部分。なお,原典にアクセス可能なように,引用箇所を明示しています。なお,(イタリック)は,読みやすように,私が追加した箇所です。
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(誘惑されることが多い)金銭を…(中略)…より(神の意志と委託に従う)高い目的を達するための手段として…(中略)…,(享楽欲を克服し),正しく使用するということは,おそらく深く教養を積んだ人の最も確かなしるしの一つであろう。それと同様に,むやみに利潤を追求し,富を崇拝することは,間違いなく無教養な人間だということを示すものである(ヒルティ,”幸福論,第2部”岩波文庫p172より)。[ピリピ人への手紙4章12]
この世における善の報いは祝福であり,悪の報いは呪いである(ヒルティ,”幸福論,第3部”岩波文庫p279より)。安逸と享楽をなによりも尊ぶ者は,[ローマ人への手紙8章21](にある)「神の子たちの栄光の自由」を受けるにふさわしくない(ヒルティ,”眠られぬ夜のために,第1部”岩波文庫p216より)。(祝福を受けるには),生来の官能性と生来の利己主義とをより高い関心によって克服すること(が必要である)(ヒルティ,”幸福論,第2部”岩波文庫p178より)。
(この観点から),金銭に関して心やすらかな生活を送りたいと願うならば,たとえどんなに少額でも,その収入の歩合を善行の目的から使うことから始めなければならない。…(中略)…そのためにそれだけ貧しくなるなどと思うなら,とんでもない思い違いである。実際は,むしろ反対である(ヒルティ,”眠られぬ夜のために,第1部”岩波文庫p122より)たとえ,ただ僅かにせよ金銭を寄付することが,その関心を活発に維持し,その良い事業にある程度の結びつきを持たせることは事実である。だから,そのために,かような全ての事業に捧げる特別な貯金箱を容易しておくことは,価値あることであり,その上には,神の祝福が宿るのである(ヒルティ,”眠られぬ夜のために,第2部”岩波文庫p243より)
また,できるだけ金の勘定などしないこと。一体,職業や生活環境にとって必要な秩序を乱さないかぎり,金銭などに心を煩わされないことも,また一つの方法である。なせなら,金というものは,元来,哲学の邪説にも似た良くない魅力を持つからである(ヒルティ,”幸福論,第2部”岩波文庫p262より)。
大家族がわずかな収入で生活し,また,多くの貧しい寡婦たちが決まった収入さえなくて,しかも,物乞いもせず年々無事に暮らしを立て,そのうえ子供たち立派に教育している。これに対して,他の人たちは,多額の所得を持ちながらすこしも繁栄せず,むしろ全生涯をあくせくと働きとおして,しかも結局,心配と借金に囲まれて死んでいき,子供たちは,あらゆる種類の争いと不満と不幸よりほかに何も残さないこと,こういう事実は,全く日常ざらに見受ける現象である(ヒルティ,”幸福論,第3部”岩波文庫p280より)。
正しい人(聖書の意味の)が落ちぶれ,その子供たちが物乞いをしなければならなかった事実を,一度も見たことがない。その反対に,金持ちの子孫で祝福を嗣がずに,ただ金だけを受けた場合には,たちまちのうちに没落したためしは,いやというほど我々みんなが体験してきている(ヒルティ,”幸福論,第3部”岩波文庫p281より)。
財産を保存し,よく管理して,その収入を神のみ心にしたがって使用すべきである。もし自分でそういうことが不得手ならば,信頼できる人を探して代行してもらえばよい(ヒルティ,”眠られぬ夜のために,第1部”岩波文庫p123より)。
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